今は人数も多いから、そこまで調整しなくても休みは多いほうだがな
畑から戻れば野菜かごを持つのを手伝ってくれたりするのだ
よくよく見れば断崖にある樹から何羽もの烏が水辺へ降りてきていた
了解して、また傾斜のひどい山道を降り、脇道を抜けて広場に出た
時代にそぐわない服装でもなんら問題なく過ごせる便利仕様だ
もっと強くなければ並び立てない
がちゃん、とまた喚くそれが何なのか、大倶利伽羅はもう分かっていた
少ないながらも確実に減っていく数字を見つめ続ける鶴丸に
好きとは、好きということなのだ
一度も二度も同じことなら、三度も四度も同じこと
寝具店には鶴丸もついてきた
まさに思っていたことを改めて言葉に出されると
本丸には、審神者が今まで読んだことのある本が納められた図書館がある
そう、異質であったのだ
流れる水音を聞きながらゆっくりと散策を始めた
風呂を掃除し、洗濯物を干し
必要最低限をこなすのに手いっぱいで
…少し、逃げたくなったのは内緒だ
あの本、今まで誰も読もうとしなかった
挨拶と称してキスをする
慣れた自分の布団でないのは、少し落ち着かない
主の采配という要素も勿論あるけれど、戦場は基本的に僕らに任されている
大倶利伽羅はその日初めて
尋ねたところで、おそらく否と鶴丸は答えなかっただろう